キムチのおはなし |
★食文化の違い★ 朝鮮半島と日本列島の食文化の違い 「酒の文化」 |
伝統的な酒の造り方と味わい方がやはり違う。しかし、このアルコール飲料については日本同様、外来の酒類が在来酒をおさえて伸びる勢いを見せており、全面的な文化の対比とはなりにくい。冒頭でお断りしたのも、この酒飲料のこともあったからである。だが伝統的な酒の文化の違いは、酒を造るときの麹に見られる。日本の伝統酒、つまり日本酒、つまり日本酒は、米の糀に米を蒸したご飯をあわせて作られる。 朝鮮半島では米の糀ではなく、麦の麹が使われた。材料の麦(大抵は小麦)を粗く砕く。糀の部分は小麦粉として用いる。小麦粉を一部とった小麦を砕いたものを水で練って固めることになる。この固めたものを稲わらのむしろやかます(袋)に入れる。自然に稲からカビが付く。これを麹とする、これを乾燥させると保存がきく。 この麹を粉にして米の強飯(酒ごはんと呼ぶ)とあわせて仕込む。アルコール度数を高くするため、2〜3回仕込み回数を増やす。この方法は日本酒づくりと基本的に同じである。 でき上がった酒の味わいは、麦麹の味と米糀の味の微妙な違いがある。また一回の仕込みだけで飲用することが多い。その酒はアルコール度5〜6%くらいで、麦麹の粕を漉しただけで、全体が濁っている。つまり「濁酒」である。このような酒をマッコリとよぶ、手軽に作れる一回仕込みなので、広く庶民に親しまれた。そのために朝鮮半島の酒はこれだけかと見受けられるほど多いが、そうではない。2回、3回仕込みで透明部分を清酒とする酒も伝統的なものとしてあった。 |
〜〜伝統酒も復権したが 依然焼酎がダントツ〜〜 |
実はこの種の酒は数多くあったのに。20世紀初頭の日本の植民地統合により消えてしまった。それは酒つくりが個人でも自由であったところへ、植民地統治のため酒税法を発布、酒作りが自由でなくなってしまった。そのとき数多くあった手作りの清酒類は消されたわけである。日本の敗戦によって独立はするが、今度は酒原料の穀類が不足し、作りかたに制限が設けられ、伝統方法ではない作り方を余儀なくされた。 1980年代に入り、韓国では食糧の米に余裕が出て、伝統酒づくりが盛んになる。 穀類材料から醸造した酒を蒸留する蒸留酒、つまり焼酎(ソウジュ)は15世紀ごろから盛んに作られるようになった、これも原材料に制限が加えられたが、価格が安く、 酔いも良いということで、いま南北で最も多く消費されている。 焼酎タイプの蒸留酒が愛飲されていることは、この酒を用いた薬用酒の多いことに繋がる。薬用人参をはじめとする各種漢方を用いたものが貴重がられ、手作りされることが多い。 韓国では焼酎の消費量がトップで、全体の5〜6割、ついでビール、濁酒となるが、 ビールの消費量が増加し、濁酒がその分減少していく傾向がみられる。 |
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伝統的な酒の造り方と味わい方がやはり違う。しかし、このアルコール飲料については日本同様、外来の酒類が在来酒をおさえて伸びる勢いを見せており、全面的な文化の対比とはなりにくい。冒頭でお断りしたのも、この酒飲料のこともあったからである。

